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皆さんは、欲と聞いて何を思い浮かべますか?
皆さんが思い浮かべるのは、食欲、物欲、性欲ではないでしょうか?
ですが、私が一番に浮かぶのは、愛情の欲です。
私が、占い師として仕事をしてきて毎日思う事は「なんと愛情に飢えている人が多いのか」と言う思いです。
親の愛情、子供の愛情、友人の愛情、恋人の愛情、配偶者の愛情を求め続けます。
親の愛が得られずに、寂しくて恋に愛情を埋めてもらおうと、恋人の切れ目がない人がたくさんいます。
本当は、親の愛を求めているわけですから、当然、相手に求めている親の愛が得られずに物足りなくなり別れてしまいます。
何故、このようなことになってしまうのでしょう?
子供が親の愛を得られないと思うのは、親の虐待が原因と思われがちですが、虐待ばかりが原因なのではありません。
親子のコミュニケーションが圧倒的に足りないのです。
昔は家族が、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、子供が4〜5人いましたね。
ですから、誰かが出かけていても誰かが家にいますよね。
子供の事を、1人にすることはまずなかったはずです。
私のクライアントさんは、60代から上の方のご兄弟は4〜5人います。
60代以下の方は、5〜4、4〜3、3〜2となっています。
10代の方は、殆どが一人っ子です。
家族が少なければ、子供は自分が構われる時間が少ないですから、愛されていないと思うようになるのです。
ですが、子供は大人の状況もわかりますから、自分を抑えてしまい、真面目な良い子になって親に訴えているのです。
「私は良い子にしているからもっと愛して」と、言葉に出来ない行動です。
自分を抑えて我慢をして大人になり、素直に愛を求める事が出来なくなってしまうのです。
クライアントさんの質問で最も多いのは恋愛です。
「何故私は恋愛ができないのでしょう?」と聞かれます。
答えは「愛を求めているばかりで与えていない」もしくは「愛を与えてばかりで与えられていない」からなのですが、その原因は、親から愛されたという気持ちがないからというものが殆どです。
本人も自覚がないままに「もっと構ってほしい、愛してほしい」という行動をしてしまうのです。
それは、恋人の前でもよい子でいることです。
良い子でいれば「親がほめてくれる」という気持ちが癖になってしまっているのです。
ですから「自分はこんなに良い子で尽くしているのに、相手はどうしてもっと愛してくれないの?」と言う気持ちになり「相手は自分を好きじゃないのかもしれない」と不安になるのです。
このままではどんどん迷路にはまるだけですね。
迷路から抜けるためには、幸せな人間関係、親子関係、恋人関係、夫婦関係を求める気持ちと、この「愛がほしい」という迷路から抜ける気持ちを持つ事がまず必要です。

あなたが相手の前で良い子でいることは、本当に相手があなたに望む姿ですか?
あなたが相手に尽くすのは、本当に相手が望む行動ですか?
これを心に問いかけてみてください。

おとうさん、おかあさん、これから親になる方、あなた達の言葉や行動は、子供からみれば神様のようなものです。
あなた達の愛情が子供の心を豊かに育てるのです。
「出来てしまったから結婚しました」「子供がいないと世間体が良くない」という無責任な事はしないでください。
親になることは、あなた達が考えるほど単純ではなのです。
一つの命を育てていると言う責任感を持ってください。
子供は愛すれば愛するほど、大きな喜びを与えてくれます。
その喜びを、ご家族全員でもっと大きな喜びにかえてください。
子育てに悩んでいる方、一週間に一度でも良いですから、「勉強しなさい」ではなく「今日は学校で何があったの?」と聞いてください。
子供が話さなくても根気良く続けてください。子供が話さないのは、話せる環境ではなかったためです。
相手と自分が望む事に、耳を傾けて折り合いをつける事が人間関係です。
それが上手くできない人は、愛に飢えてしまっている状態ですから、まず、相手に何を求めているのか?相手の望みは何かをお話しましょう。
あなたが相手の事をわからないのと同じに、相手もあなたの事がわかりません。
あなたが愛を求めるのと同じように、相手も愛を求めているのです。
ですから、全ての人間関係にコミュニケーションが必要なのです。
手を取り合って幸せを築いていきましょう。
その気持ちが大きな一歩ですよ。

愛して愛される喜びを得てください。